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Touring in America
一言でアメリカツーリングとは言え、「東なのか」「西なのか」「北なのか」「南なのか」で、道路事情、旅事情、物価、など、さまざまに異なる要素が出てきます。ここでは、アリゾナ州Phoenixからサウスダコタ州Sturgisまでの道のりを中心に、アメリカツーリング風景の一端をご紹介致します。
 道路事情 宿泊&食事事情  Sturgis 
 まずは、道路事情です。

よく耳にするHighwayとは幹線道路の総称で、フリーウェイ(Interstate Freeway、州をまたがるフリーウェイ)もその一つ。フリーウェイは、交差点がなく、高速走行が可能な道。
Phoenixでも数年前に郊外の制限速度上限が65マイルに上がりました。

ツーリング中、違反で気をつけるのは、Highwayを延々走っていて町に入ったときの町中、町の前後でのスピード違反。人口500人や1,000人という町は、あまりにもあっという間にうっかり通り過ぎてしまいますが、制限速度35マイル標識が出ていたりします。

また、「工事区間はスピード違反の罰金が2倍」となることも多々。「工事区域、スピードを落とせ」という区域に立っていた"Give them a break"の標識に感じられるアメリカのユーモア。(Give me a break.は勘弁してよという意味合いとなる言葉なので、それをもじって。)
混雑のあるワシントン州やカリフォルニア州にはtoll roads(有料道路)が設けられていますが、アリゾナ州などにはありません。有料道路は、料金所があることもあれば事前購入制のこともあり、後者の場合はそのまま走っていると罰金です。

州内の道路をその州が管轄するため、隣り合わせた州で制限速度が異なることもあります。同じI-10(インターステート10、カリフォルニアからPhoenixを抜けて東海岸までを走るフリーウェイ)でも、アリゾナでは75マイルの制限速度がカリフォルニアでは70マイルに。また、カリフォルニアに入った途端、ヘルメット着用が必須となります。

州境にある"Weigh Station”(重量ステーション)や"Port of Entry"(入国管理(空)港、ここでは国ではなく州)。

Semi(セミトレーラー、荷物を牽引する大型トラック)の積載重量チェックや畜産の検疫を行う場所で、一般車両は対象外です。が、農産物を保護したいカリフォルニアには、州境に一般車両も対象の検疫スポットがあります。(通常はチェックもなく通過できます。)

サウスダコタ州のサイン。
マウント・ラシュモアの4大統領。
それまでは快適に走っていたのに、隣の州に入った途端、道がガタガタということもあります。
インディアンリザベーション一帯はガタガタ道路であることも多く、アメリカの一端を物語ります。

フリーウェイのExit(出口)番号は州境からそこまでの距離と一致。隣の州に入った途端、目にするのは"0"のマイルポスト。1マイル先には"1"のマイルポスト、10マイル先には"10"のマイルポスト、そこに出口があれば、そのExitナンバーも10。(0基点の逆側から入ると、州内のその道路の全長距離表示からマイル数が減っていきます。Exitは都市部を除き、1マイルごと全てにあるわけではありません。)

フリーウェイなどの出入り口ははランプ(Ramp)とも言います。トラック等からバイクを降ろすときに使うのもRampですが、このランプには、高低差のある所をつなぐ傾斜路という意味合いがあります。

Car Pool Laneは混雑緩和目的に設置された車線で、バイク、バスの他、2人以上(稀に3人以上)が乗る車両のみ走ることができます。標識で明記されている他、道路上にひし型サインが描かれています。(日本の「この先横断歩道あり」のひし形サインと似ています。)


東へ向かうI-90上のサウスダコタ州の基点0マイルポストと
隣のワイオミング州の終点207マイルポスト。

路肩に停まったのは記念撮影のためではなく、
スタージスのために日本から送った鉄のスポーツスターのタペット調整のため。


結局は、日本に戻ってバルブがシートに落ち込むというトラブルが待ち受けていました。
タペット関連はその前兆。


(写真をクリックすると大きな写真をご覧頂けます。別ウィンドウが開きます。)

写真左から1、2枚目:
アメリカの道というと「まっすぐ」というイメージなので、目新しさはないかも、ですが
道はまっすぐ、或いは、道は続く、という道。
まっすぐな道ともう一つ、長い長い貨物列車も、旅の途中によく見かける風景です。

写真左から3枚目:
こればっかは、縦でも横でも、アメリカを長距離ツーリングしたならしょっちゅう見かけるhay(干し草)。
この写真のように四角くまとめたり、丸く刈り取ったりするようです。
(ちなみに、日本語の花粉症に対応する一般的な英語がhay feverです。)

写真右:
まっすぐの道を走っているが故、先が見えて少々ビビルのは、
明らかに前方で雨が降っているのが判るとき。
前方に見える雲から雨が出て(降って)いるのが判っちゃうのです。
これは、まさに、雨が降っているところと降っていないところの境目写真。



アメリカと言うとNYやLAがまず思い浮かびますが、あんなに大きな町はある意味例外。アメリカの都市と都市の間は、道路があるだけに見える道路に、こういう人口500人の町(写真左)や、3,000人の町(写真左)が点在しています。
(写真をクリックすると大きな写真をご覧頂けます。)

左右の写真共にスタージスからの復路。

写真左:
人口500人の町のレストラン前。
ATVに乗った女性が、テイクアウトを取りにきていたのが豪快な感じ。
レストランに入ると"Please wait to be seated."(「係が席にご案内します」的意味合い)
とあったので待っていましたが、なかなか誰も出てきません。
ATVに乗ってきた女性が、「こう書いてあるけど、ここは勝手に座っちゃっていいのよ。」

そして、スタージス帰りがレストラン前に1台。
レストラン裏側にも、スタージス帰りのH-Dが7台停まっていました。
乗り主の、ちょっとリッチな感じのおじ(い)さん達は、
食後、レジで「俺が払うよ」「いや、ここは俺が」「俺に払わせてよ」を延々やってました。
(じゃあ、私たちのを払ってください。)

大きな町どころか、小さな町も点在しているだけなので、
スタージス期間、スタージスから500マイル(800キロ)以内ぐらいは、
ご飯を食べようと停まる町のレストランで、こんなふうにスタージス参加組によく出会います。
(つまり、ずっと走ってきてやっと出てきた町のレストラン)。

写真右:
荷物にマフラーをくくっていました。
もしや、と、見ると、マフラーがとれていました。



(写真をクリックすると 大きな写真をご覧頂けます。)
まっすぐな道を走り続けていたかと思うと、知らぬ間に高度があがり、
あっという間に3,000メートルを越える高地にいたりもします。

ただひたすら前に前に走れてしまう道路では、
朝早い出発ではなくても、夜遅くまで走るということはなくても、
400〜500マイル(640〜800キロ)は走れてしまうため、
地域によっては、連日でこれだけの高度差をしょっちゅう味わうこともあります。

Phoenixのような海抜300メートルの所では調子の良いCVキャブ車が
高度3,000メートルでは途端に調子が悪くなり、
インジェクション車の強みを実感します。
「パワー」が何より好きなアメリカ人ですが、パワー重視も道路事情に沿っているのでしょう。
日本では珍しくない勾配かもしれませんが、14%の勾配のHighwayも…。

写真左の遠くの黄色はひまわり。
写真中央は、知らない内に(いや、知ってますが)高度を上げていく途中。
写真左はその高さを実感する地点。



そんなわけで、ツーリング中、もう一つ気をつけるべきはガソリン。


日本では、高速のサービスエリアにガソリンスタンドやレストランがありますが、
アメリカのフリーウェイのレストエリアにあるのは、基本的にトイレと自販機と椅子のみ。
ペットを散歩させるエリアがあるレストエリアもありますが、
自販機もトイレもなく、椅子のみのところもあります。

数年前、試験的試みとしてレストエリアにマクドナルドを導入、
という記事がありましたが、その動きが広まった様子はありません。

フリーウェイには、そのExitの町に、
施設(ガソリンスタンド、レストラン、宿泊施設)がある場合は、その表示や
「50マイル先までガソリンスタンドがありません」などの表示もあるのですが、
高度差のある道を走ると、キャブ車では燃費も異なり、
思ったよりも早くガソリンが無くなってビックリ、という事態も生じ得ます。

ガソリンは、後払い制可のところもまだあるかもしれませんが、
今回のツーリングで給油したGas Stationでは、全て前払い制でした。
給油ポンプのところでクレジットカードを差し込んで払うか、
先にお店の中に行って「何番のポンプに幾ら分」とお金を払います。




Filling Stationで出会ったGS乗り。
スペイン人の彼は、チリ南端からアラスカまでの旅の途中。
チリを出てから現在7ヶ月を経過。
地図を片手に、どの道を走ろうかを思案中、
ガソリンスタンドに居合わせた人達からアドバイスを聞いていました。

ガソリンタンクを40リットル用に換えて、交換部品を多々荷造りし、
今回で3回目のアメリカツーリングだそうです。

「いいワインディングロードだよ。」と紹介すると、
「みんなそう言うから走ってみようと思ってる。
でも、フロントブレーキがきかないから突然のことには対処できないんだよね。」
聞き流しそうになりながら、どういうことか聞いてみると
フロントパッドの替えは持ってきたけれど、2枚とも使ってしまったのだそう。
明日、友達と落ち合う予定で、友達も同じGSに乗っているので彼にもらうよ、とのこと。
そして、GS乗りは70マイル(112キロ)を超えるスピードで走り去っていきました。

日本でもGSは人気があると伝えると、「日本でか?日本でか?」と繰り返し、とても驚いていました。

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